ヒューマンインタフェース学会の研究会に行ってきました。
参加者は20人もいない程度でした。
研究会の方針として、いろんなデバイスやキワモノインタフェースが出てきてもいいけど、「やってみた」から「方法論」として学術活動に昇華するのが目的らしい。
学生だけでなくて、結構企業の人もいた気がします。
オーサーインタビューっていう発表者とディスカッションするアンオフィシャルな時間を設けてるのがウリらしい。
最近は3Dとか電気自動車の実用とか、過去には気の利かないロボット,不便なシステム,人に厳しいインタフェースから、逆説からインタラクションを考察するとかやってたらしい。
あとはスレートPCにはペン入力が本当にNIなのかとかもやってるみたい。
面白かったはなしが、ラジオ+カメラはありか?
聞かれたときは、「それはないわー」と思ったのだけど、昔パナが作ってたらしい。
で、じゃあ今の携帯はどうなの?一緒じゃないの?っていう落ち
あー確かにと思ったのだけど、携帯はネットワークがあるから、バラバラのコンテンツがつながるのであって、カメラ+ラジオをつなげる媒体が最初のにはないよねぇと今になって思った。
で、セッションはどうだったかというと、あーなるほどと思うところもあればよーわからんのも。。。
1. 他者の存在が学習活動に及ぼす影響 石川 真(上越教育大学), 平田 乃美(白鴎大学)
研究の目的と経緯に経産省の社会人基礎力を持ち出すのがアプローチとして面白かった。
あとは実験手法や手続きも勉強になったかな。
ただ、考察にその実験結果と評価軸はズレてるんじゃないのっと思ったりもした
2.地域メディアの課題と展望 ―芸術文化による地域活性をめざす「小金井アートフル・アクション!」におけるソーシャルインタラクション ○永嶋 さゆり(ileCom Japan)
地域活性の未来像がわからなかった。
個人がどんどんアウトプットするのがいいとか、密接にリンクするっていうのは、わーわー勝手に騒いでる迷惑な路上演説と、外部からの刺激を受け入れない鎖国状態となんら変わらないのではと思った。
あと、使われる電子メディアの多くは、世界中に発信されるもので、そこから地域の人で発展させるとかには合わないんじゃないかなぁと思う。
地域SNSなんて流行ってないし、電子空間のつながりが密になるほど、現実空間のつながりは疎になる傾向があるみたい。
やりたいこと、いいたいことはわかるんだけど、めざす未来が曖昧で手探りなんだろうなぁと感じた。
3. 高次脳機能障害患者向けリハビリテーション教材の検討 山中 麻衣(静岡文化芸術大学)
ノービスセッション、はじめての学会発表みたい。
たいこの達人とかがリハビリにいいけど、コストが掛かるよね、だか低コストで効果がありそうなFlashつくったよ!な感じ
ゲーム性があれば,集中力への持続とリハビリへの意欲が狙えるんじゃないかっていうのはすごくわかりやすいけど、作り手の思うようにいかないところだよね。
でも、実際に病院で患者さんにやってもらったっていうのがよかった。
グラフ化して、それなりに分かりやすくまとまっていたんだけど、ver 2で内容がごそっと変わったのはなぜなんだろう。
あと、こういうのって、既存のシステムよりこっちのほうがいいよ!って自信を持って言える所が難しいよね。
ちなみに作業療法士はつきっきりでリハビリでやらないと法律違反らしい。
ましてや仕事を奪うようなコンテンツは、仕事がなくなる可能性があるので採用されにくいという大人の事情が質疑で飛んでいた。
でも、全体的にやっぱりこう身内感満載って感じだった。
学会ってそんなもんなんだろうか。。。
せめてセッションが終わったら拍手ぐらいしてもいいんじゃないかなとか
そういう質疑の仕方ってどうなの?とも思った。
学会ってものをまだまだよくわかってないからかもしれないけども。