atelier:mitsuba

i love UI/UX, Blend, XAML, Behavior, P5, oF, Web, Tangible Bits and Physical computing. なにかあればお気軽にご連絡ください。atelier@c-mitsuba.com

よーじょと、めいどさんと、タッチデバイスと。

会社をやめて、Global Summitから帰ってきて、大阪に戻らず、わけあって東京をふらふらしている今日このごろ。
最近は、まったり出来て電源のとれてある程度ほっといてくれるメイド喫茶を見つけたので、そこで原稿を書いたりしています。



基本的に男の人が多いのですが、かわいいガーリーな格好をした女の子もご帰宅なされます。
で、ぱたぱたと原稿を書いていたら、あるよーじょとそのお母様がご帰宅なされました。




よーじょはひらひらしたものと、赤いものが好きな模様。
あたしはその日の午前中打ち合わせだったので、ひらひらしていなかったのだけど、ちょうどあたしの後ろに禁煙席と喫煙席を区切る柵がありました。




柵にはイミテーションないちごがいっぱい取り付けられています。
柵の方に近づいてきたよーじょが指をさして、
「いちごーー!!」なんて言っています。



で、次にあたしのほうを指さしてます。
どうやらあたしのMacに付けた赤いカバーが気になる模様。
なので、あたしもMacを指さして「りんご」を教えてあげました。




するとよーじょはにこーってして「りんごーー!!」なんて言っています。
これでこのよーじょの将来はまかーに決まりましたね。



りんごを教えてもらって満足したのか、よーじょはめいどさんの方に遊びに行ってしまいました。




原稿ぱちぱち。。。




しばらくするとよーじょがこっちに駆け寄ってきました。
あたしがぱたぱたしているおもちゃがきになるご様子。
どーしよっかなーっと思っていたらにぱーってしてお母さんの方に戻っていきました。





原稿ぱちぱち。。。。




しばらくするとまたよーじょが駆け寄って来ました。
「そーいえば、鞄にSurfaceとペンが入ってたなぁ。。。」
そう思いだして、AutodeskのSketchBookと起動して、ペンをよーじょにもたせてあげました。




よーじょはこれでなにすんの?みたいなかんじですが、とりあえずペンを握りしめています。

あたしは、よーじょの手をもって、ペンで線を書くお手伝いをしました。

するとよーじょはびっくりしたような顔をして、ペンで好き勝手書き出しました。
将来はSurfaceみたいなのも買うんだよ。



次に、よーじょに一回手を止めてもらって、色を変えてあげました。
色を変えるにはこういうカラーホイールで2点で色を調整します。





どうやらこのUIはよーじょにはむずかしかったらしく、ペンでぐりぐりして、赤の明度は変えられたものの、色自体をうまく変更することはできませんでした。
よーじょに色を変えさせるには、シンプルにカラーパレットを用意してあげた方がよかったかもしれないですね。







さて、なにが言いたいかというと、気にしてほしいことは3つです。
ここまであたしがよーじょに発した言語情報は「りんご」っていうことだけで、それ以外は全部指さして、やってみせて、体験させて、コミュニケーションを取っています。
言語に頼らないノンバーバルコミュニケーションですね。
よーじょはそれでほとんど思ったとおりの行動を取ってくれました。



もう1つは、おそらくよーじょは紙にお絵かきはした経験があるだろうということです。
細長い棒で線が書けるという経験があれば、それが電子機器だろうが紙だろうが、やってみせれば過去の経験と同じものだと認識して遊びだします。
最初ピアノアプリとあの楽器アプリと悩んだのですが、どちらも綺麗に奏でるには知識と技術が必要なので、SketchBookにしてみました。



最後に、色を変えるために、一度あたしがよーじょのお遊びを中断させたということですね。
よーじょと一緒にあそんでいて、マルチタッチ対応パネルなのに、マルチタッチ出来ないために、よーじょの興味関心を一度中断させて、教える行為に映ったということ。
SketchBookは複数のユーザでの利用を想定した作りになっていないので仕方はないのだけども、これが紙とペンであれば、ペンを取り替えれば色が変わるという行為を、教えずに見せてやれば、よーじょは自分で気づいて新しい発見だと思って、もっと楽しめたんじゃないかなぁ。
ソフトウェアが紙とペンに惨敗したいい例を体験させてもらいました。




ひとしきり遊び終わったよーじょは満足して、にこーっとしています。
が、そろそろお別れの時間です。
お母さんにお礼を促されて、よーじょは「あーとっ!」っと行って帰っていきました。



行動や経験、学習にはノンバーバルコミュニケーションが良いと思っているのですが、バーバルコミュニケーションで気持ちを伝えて貰えると嬉しいですね。
とっても可愛かったのだけど、いったいいくつぐらいだったんだろう。。


それにしても、去年のGlobalSummitの帰りといい、あたしはよーじょに好かれやすいのかもしれません。
よーじょ、UI、機内にて / http://d.hatena.ne.jp/c-mitsuba/20120305/1330882234