急遽、夜東京に用事ができたので、どうせならとギャラリーをいろいろ散歩してきた。
今回はLeica M10 Monochromeに、Voigtlander 21mm F3.5とVoigtlander 90mm f2.8を持って。
朝からITM-HNDで飛んで、本当はDior展に行きたかったんだけど、ふらっと行って入れるレベルではないらしい。。。。
なので、とりあえずのお目当てはこれ。
何回かやってるらしいけど、廃墟展ははじめて。
憧れはあるけど、合法的に入る術とかあんまり知らないし。
よかった写真を適当にピックアップ。
写真の撮影はあえて適当に。(複写の可能性とか現地で見てほしいとかで)
こういう鳥かごは広角魚眼でダイナミックに撮りたいよねーわかるーとか。
朽ちた人工物をフレームにして奥に緑も、うんうんわかる。
この階段の上下のシンメトリーも撮りたくなるなー。
こんなピアノはフォトジェニックすぎでしょとか。
個人的に一番よかったのがこの1枚。
浅い透明度のある海にぽつんってある真四角な建物をまっすぐに。
でも外側には星空と人の明かりがあって。
あの輪っかは作者の人工物っぽいけど、なにをどうやって撮ったものなのかは謎。
ドローンでも撮ってる人みたいなので、この輪っかはmavicなのかも。
廃墟展で1枚買うならこれがいいなっておもったのがこれ。
啝さんが作者。
twitter.com
廃墟展は行く手段があるなら行ってみたいな、いいな、よかったって思ってあとにした。
で、浅草橋から銀座に移動。
次、東京工芸大学のアワード受賞者展。
展示数は少なかったのだけど、芸大生らしいなって思った。
まず入って最優秀賞者の組写真。
廃墟ではものを動かすのがタブーだったはずなので、基本的にはありのままを撮ってるはず。
でも芸大生の写真は、作った作品や被写体を写真に収めるんだなーっていう真逆な対比が面白かった。
作品の時点で完成しているものをわざわざ写真に収めるのが、大学でいろんなメディアとか芸術を学べるのがバックグラウンドにあるんだろなーって。
あとは東京を多重露光みたいな"技術"で再撮影したものとか
地下アイドルの夢をバストショットに、その現実と苦労を靴に収めた組写真とか。
海の漂流物で見立てた化石を写真に収めたりとか。
植物を乳剤にして、太陽光で感光させたなにかとか、こういう”技術”を学べるの羨ましいなーって思った。
他にもセルフィーを何十枚も定期的に撮ったものを1冊の本にしたものがあって、うーん、真似できないなぁってなった。
継続はすごい。
学長のご挨拶もあったりで、廃墟展とは違ってその作品の思考思想がきちんとプロフィールと文面に説明されてて、これもよかった。
図録もフリーで配布されててありがたい。
で、次。ライカギャラリー東京。
館内撮影の良し悪しがなかったから中は撮ってないんだけど、内容は野村誠一展
leica-camera.com
図録が1万円だったので買わなかったけど、いい内容だった。
っというのも、同じカメラ同じレンズを使ってるのはそうなんだけど、写真1枚1枚の現像の追い込みみたいなのが凄いなーって。
さっき芸大生のを見て、技術の学習がバックエンドにあるなーって書いたけど、それは技術じゃなくて技法の学ぶ機会の多さだったんだなーってなった。
学生の写真の追い込みが足りないとかそういうわけではないんだけど、朝青龍の汗ばんだ肌の質感だったり、無数の枯れ枝越しに撮るエッフェル塔の情報量の多さというか緻密さだったり、同じような構図というか図面なんだけど女性と男性の対比だったり。
あー、Leica Galleryだな、やっぱLeicaの写りが好きだなってなったし、1枚を技術で追い込んで撮るってすごいなってかんじ。
これもやっぱりよかった。
で、また歩いて。
次。エプソン。
カメラメーカーじゃなくて、プリンター屋の展示。
ねこ。
モノクロ部門があったり。
流し撮り。
高校生の作品もよかった。
よく撮れたなーすごいなっていうのも。
プリンター屋なだけあって、いろんな紙の種類で印刷された写真があって面白かった。
講評にもこの画作りのこの紙の質感があってていいねみたいなのもあったし。
他にも富士フィルムの展示室と丸の内フォトギャラリーを見に行ったけど、ここは割愛でいいや。
昔から画廊のある銀座で、ギャラリーを6箇所も回ったけど後半はめちゃくちゃしんどかった。
まじめに鑑賞するのはやっぱつかれる。
開いてる時間も短いし、道中でうどん食べただけでお茶もせずに歩き回った。
いろいろ見て回ってどれも感想はあったけど、やっぱ大判印刷してみたいなっていうのと、それに見合うだけの写真を撮らないとなーだったな、1枚でいいから。
あと過去の著名人がどういう思想で写真を撮ってきたかとか、技法とか、そういうのちゃんと勉強したいなーって思った。
あとあと、やっぱりフィルムの現像から焼付までも経験しておきたいな。
なかなか勉強になる1日だった。