アドベントカレンダーの季節らしいです。
Qiitaにポエムを書くのが好きじゃないんだけど、アドベントカレンダーはリンクでおっけーみたいなのでポエムでもいいかなぁの気持ちで書きました。
スクラムマスターとして所属しているKAGのワーキングアグリーメント(kagreement)のカルチャーに「楽しくやる」というキャッチコピーがあって、
先日この「楽しくやる」について議論する場があったので、そのまま自分の立場で言語化してみることにしました。
前提条件
「楽しくやる」っていうのは、「楽して仕事したい」とか「遊びたい!」ではなくて、「やることやりながらも楽しく」という話。
そんな話を大の大人がすごく真面目に話題を発散させたり一周回ってあーだこーだいう会があって、「仕事なんだから成果」を、でも「楽しいは押し付けられるものじゃないよね?」、「いやしんどい時になんも考えずにわーい楽しいーはやばいだけでは」みたいな話をわいわいしてました。
スクラムマスターとしてだいじにしているもの。
早速タイトルを回収して結論からいうと
「感情価」
です。
心情として
「好きを大事にして、好きなものごとには解像度高くあれ」
で生きているので、なにか良い結果を求める時はポジティブな感情が必須だと思ってます。
好きは個性で人それぞれ、でも取り組みはチーム。
アジャイルやスクラムの話なので案件やプロダクトを進めていくのはチームであって、個人ではないです。
好きなものごとは個々人のそれぞれで、関心事も千差万別です。
でも、仕事なので、チームの成果を求められます。
同じ山に登る。
「楽しくやる」「成果」の議論の中で「同じ山に登る」というワードが出ました。
「成果」を「山」と見立てて、チーム共通の目標設定として明確にした話ですね。
なんとなくChatGPTにイラストを描かせてみました。
ちなみに某体育会系アーティストみたいに実際にチームで富士山登ってみてもいいのでは?ってちょっと思ったり。
www.mizukinana.jp
結果ではなく過程を楽しむ。
山頂に着いて、「めちゃくちゃしんどかった!けど楽しかった!」はただの結果論であって、「終わりよければすべて良しとされて」しまいます。
なんなら「めちゃくちゃしんどかった!けど楽しかった!!でもでも二度とやりたくない!!!」は、ただ解放に安堵して達成感を感じただけで、果たしてそれは本当にポジティブか?とも思っちゃう。
「成果を出すこと」を「楽しくやる」にしてしまうと義務感とか強迫観念が出てしまって、やはり成果は結果でしかなくて、やることやるんだからある意味当たり前のもの。
だから「楽しくやる」は与えられるものでなくて、成果を出しながら、スプリントを回しながら、山を登りながら、その過程の中から
「楽しみは見つける」
そんなスタンスなチームでありたい。
カメラ沼の民としては山を登りながらきれいな風景を撮影したいし、菌類オタクのチームメンバーがきのこ狩りしていてもいいし、化石を発掘しながら進んでもいい。
ちゃんとチームで共通のゴールに向かって進んでいるのであれば、新技術を試してもいいし、新しいふりかえり手法を試してもいいし。
生きる中で時間を消費する中で、経験値を貯められる機会は多くありたいですね。
楽しいは伝搬する。させる。
美味しいものを食べたとき、同じテーブルを囲む人に一口食べてもらいたくなります。
すごく素敵なものを見つけたとき、仲間に共有したくなります。
過程の道中で素晴らしいきのこを見つけたら、このきのこが如何にに最高のきのこかをぜひ自慢してほしいです。
好きなものをつまんなさそうに語る人はいないし、自信が無さそうに語られたものに魅力を感じる人もいないと思ってます。
素敵なものを見つけた自分の価値観を信じて、自慢して、共有する。
素敵なものは共有することでシナジーを生むかもしれないし、経験値と世界が広がる可能性があります。
独り占めして既得権益で生きていこうとすると、自分の世界は自分の知識関心の中の解像度の低いレベルに留まります。
今日楽しかったね。
「楽しくやる」に変わるキャッチコピーはないか?という議題を振り返って思うのは、「楽しかったね。」って言えるかどうかかなぁと。
仕事なので成果がどうこうという話をしていたのに、
「今日楽しかったね」「この1時間おもしろかった」と素直に言える瞬間に趣味も遊びも仕事も勉強もない
に行き着きました。
結果ではなく過程を楽しむ、と書いたあとに過去形の「楽しかった」はこれ如何にと思いつつも、過程を楽しむマインドで出た言葉が「楽しかった」なのであれば、限られた時間が有意義で過程を十分楽しみ尽くしたと言えるんじゃないかなぁと。
もちろん毎日が今日楽しかったと言える人生ではないし、「好きなことを続けること、それは楽しいだけじゃない」ってYOASOBIも言ってる。
そんな時は1 on 1でもごはんでもなんでもいいから「今日大変だった、でもちょっと前向きになれた。」みたいな時間の区切りを終えられれば「楽しくやる」をモチベーションにし続けられる気がする。
そんなお手伝いができるスクラムマスターになりたいですね。
いやでも、「楽しくやる」のたかが5文字に何時間でも議論を尽くせる人たちが集まってるのは素直にすごいな。