とりあえず、なんとか祭りが終わり、気絶してると1日経っていたので、なにも考えずに手の動くままに振り返ってみる。
まず、ICT前。
準備がおろそかだった。
ARToolKitにWebカメラは必須なのは、当たり前なのに
NTT-LSと文科省に申請を出してなかった。
対策として、ICT直前に個人的に2台用意したのだけれど、結局NTTさんに無茶を言って新たに2台用意してもらうハメになった。
ソフトウェアに必死になりすぎて、ハードウェアに全く目が行ってない。
この件は和田さんに怒られて当然だなぁ。
あと、ARを案として出したにもかかわらず、processingの用意ばかりしていたなぁ。
ICT前日
生徒のPCのクローンに手間取った。
2時から初めて、親の完成がたしか、6時ぐらいだったと思う。
そこから20数台クローンするのに、外付けHDDが3台しかなかった。
SAMBAからのネットワークセットアップもやったけども、5時間に1台のぺース。
設定で2台同時とか出来たのは良かったけど、メーターが振り切っていた。
サーバセットアップにも少し関わったんだけど、Linuxをさわって良かったと思った。
でも、やっぱりこのペースじゃ間に合わず、またNTT-LSさんに外付けHDDを2台用意してもらった。
結果、当日の夕食後の簡単な講座が全て終わったあとにセットアップが完了。
つまり、講座でPCは触れずにスクリーンだけみる状態。
これはよろしくない。
ICT講座について。
蜜葉の担当はARToolKitとProcessing
予想としてはARは、もしいても、1人2人が興味をもつレベルだろう。
Processingはid:blankblankがXNAやっている分、wiiを使うから、何人か来るだろう。
ましてや、制作するものがアートなものになるから、デザインは好きだけどコードはちょっと・・・でもやってみたいっていう生徒がくると思っていた。
現実、ARやりたいが5人、Processingが0人。
ARは確かに、インパクトは強いが出来ることが限られている。
しかもセンサー系で不安定。
おまけにネイティブなC言語。
さらにOpenGLなんて、もう終わってる技術を採用してる。
ついでにいうと、講座でアニメは紹介していない。
フレームレートの関係や、C言語とか、OpenGLのせいで結構難しい。
ただこの生徒5人はやってみたい、っていうだけで、来たんだろうな。
まぁそれはいいとして、雑談ばかり、モデリングばかり、使えないアニメーションソフトばかりいじってる。
1人を除いてだれもソースを触ろうとしない。
その1人もARで遊んでみたいばかりが強くて、なにがしたいからARを使うっていう考えが出来ない。
受け持った生徒全員に言えることは、
なにも聞こうとしない。
危機感がない。
やりたいことだけをやってて、他はダレカがやってくれるだろうっていう他力本願。
話し合いもしなければ分担もできていない。
少し指摘してもなんにも分からないと答える。
こうしないとダメと言っても聞かない。
これをやらないと炎上すると言っても、私できないと返ってくる。
さっき前でやってたこと、もしくは教えたこと、少し調べれば分かること、そんなことばかり聞いてくる。
「ここダメだよ。こうなっちゃうから。」
「じゃあどうすればいいんですか?」
いや、そこを考えて欲しいわけ。
私、プログラムやりますと言った生徒も2Dの絵ばかり描いて遊んでいる。
絵コンテに4時間も掛けても無駄。それよりモデルやれといってもだめ。
ある生徒はそのモデリングの方法だとダメ。
ちゃんと基本をマスターしなさいと言っても聞かない。
最後にはその生徒が原因でプロジェクトが炎上したわけですが。
だれも全体を見渡せない中で、1人だけ良い生徒がいた。
基本的に冷静。
印刷したソースコードを渡すと、必死に読んで、自分でいじろうとする。
ヒントさえあげれば、自分で調べて試してなんとか実装する。
最終日には間に合わない間に合わないといいつつ、わーわー言ってる中で、自分の担当じゃないところを徹夜で修正してた。
ちなみに本職は音楽系。
だからBGMとかVocaloidとかはちゃんと使えるし、イイアウトプットもだす。
この子は冬季に推薦することにした。
TAとして。
教えるということは難しいと実感した。
和田クラス流でいけば、ソースコード見せて、これ参考にしてやれと言う。
でも、生徒をみると、この方法だとプロジェクトが炎上するのは目に見えてる。
ただ、教えてしまうと、生徒のためにならない。
TAの歌君は和田流で貫いた。
さっき前でやったから知らない。
それ読めば分かる。
それが出来ない蜜葉はダメだなぁ。
あの子はTAとして大きく成長したなぁと思った。
と同時に、蜜葉は生徒の役に立ってないんだろうなぁ。
と思った。
まぁコンテンツ系なのに、今回はたまたまプログラミングやることになって、おまけにC言語なんてまともにやったことない。
一緒に考えることは出来ても教えるには知識不足。
でも、それは言い訳にすぎない。
アニメが実装できたのも歌君がいたからだなぁ。
基本的にコンテンツ系はどうしようもない子を除いては、優秀な子ばかりだし。
コンテンツを教えるには黒田さんがいるから十分だし。
TAやってていいのかなぁと不安になった。
冬季スクールのTAは2人、黒田さんは就職活動でこれない。
和田さん曰く、TAはid:blankblankと蜜葉と言っていたけど
辞退も考え中。
去年の経験を元にすれば、冬季はかなり優秀なメンバーだから、1つヒントを与えるだけで10のアウトプットを残してくれるような子ばかりなんだけど。
あれだけいいテクスチャ、モデリングを見せられると、コンテンツのTA蜜葉としては、もう教えることなんてないなぁ。
だったら、蜜葉の代わりに歌君が入った方が良いような気もする。
ここは悩みどころ。
ただ、いまのままじゃ、ダメだなぁ。
Processingについて。
なぜ希望者がいなかったんだろう。
蜜葉以外のTAもこれならやりたい子も少しはいるだろうと言っていた。
3D空間も実装したし、画像出力も、ペンタブで書いた絵をモデルとして出力するのも実装した。
Wiiで制御も見せたし、wavをDJみたいにスクラッチするのも見せた。
でも、ARに全部もっていかれた。
確かにARのインパクトはとても大きい。
でも出来ることはカメラで撮ってきた絵の上にもう1枚絵を乗せる単純なコト。
作品を主張する上で自分が頑張ったからっていうのは捨てないといけない。
それは和田さんにも言われたし、理解もしている。
だめだなぁ。
ちょっとショックが大きかったけど、それが現実。
受け止めよう。
冬季スクールのアイデア。
夏季ではXNAとARToolKitっていう。
まったく接点のないことをやった。
冬ではそれを混ぜようと思う。
理由はARのシステムをXNAで実装すれば、ARでは処理的に不可能だったレベルまでもってこれる。
で、それを使ってやりたいのは、知育玩具。
これは蜜葉のアイデア。
まず、読み込むためのマーカーを6ピースほどの簡単なパズルのようにカットする。
マーカーには「あ」と書かれている。
「あ」と書かれたマーカーパズルを完成させると、カメラがそれを読んで、
アヒルのオブジェクトが表示される。
と同時に。「あ あ ひ る の あ」
というようなwavを流す。
で、アヒルが動き回るというもの。
和田さんは大絶賛してくれた。
これの学習効果は、アナログな学習効果との比較にならない。
勉強しているつもりもないのに勉強している。
ただし、PCとWebカメラが必須。
人間はなにかをするためになにかをすることをいやがる。
なにも用意せずに、こういうシステムが実装できる。
っというのでケータイへの実装も考え中。
まぁMR知育システムなんて命名した。
蜜葉のアイデアなので、ゆくゆくはトミーとか知育系のオモチャ会社がサポートしてくれたりしないかなぁなんて。
気になったこと。
和田さんにMR知育システムを提案してみると。
いいアイデア持ってきますねと、ものすごくほめてくれた。
蜜葉はアイデアを出すのは好き。
採用されようとされまいと提案はしてみる。
でも、自分では実装できない。
出来そうなのは分かるし、出来る人なら出来るけど、技術がない
逆に言えば、技術的な縛りにとらわれずに無茶を言える。
ただ、これはあまりメリットとは言えないなぁ。
むしろ出来ないことを正当化していると言った方がいい。
和田さんは技術なんていいんですよ。
できる人が世の中にはいるんだから。
それに技術なんて後付ですよ。
という。
それはあの人が戸谷とか歌君とかはもちろん。
そういう分野で第一線で活躍している人間を教えてきた経験があるから。
やっぱり自分のアイデアを自分で実装できないのは歯がゆい。
そういみでは、未踏の櫻井さんとか、にとよんさんみたいな人になりたいなぁと思う。
自分のアイデアを賞賛してくれるのは嬉しい。
でもダレカの手を借りないと出来ない。
でも、いまは、少しがんばろうっていう気持ちにはなれない。
凹むなぁ。
結論
まぁ全体としては成功したんじゃないかなぁ。
とくにXNAは完璧だったと思うし、アンケートを見ても納得のいく結果だった。
でも個人的には、蜜葉はホント非力なだなぁと痛感させられた一週間だった。