さてと、SilverlightとFlexはどーちがうの?っていうのをよく聞くので、その開発ツールで、デザインツールのCatalystとBlendを比較してみる。
ちなみに蜜葉はSilverlightの開発をしていても、Flexの開発はしていないことを初めに書いておきます。
さらにBlendは製品として販売されていて、CatalystはまだBeta2で販売時期も決まっていません。
よって完成度には結構違いがあると思います。
ちなみにSilverlightでいうコントロールはFlexでいうコンポーネントに当たるそうです。
正直、統一すればいいじゃないと思うのだけれども。
UI全般
・Catalyst
Adobeっぽくパネルがいくつか並んでいます。
FlashよりもAfter Effectsとかに似てる気がするかな。
コンポーネントはドラッグして置くんだけども、選択してステージにクリックしておけないのが使いにくい。
よってボタンとかもサイズをステージの上でドラッグして決めたりは出来なくて、一旦クリックしてから変更になる
ステージの縮尺がパネルを挟んで上にあるのは、見つけにくい
オブジェクトのステートが大きく上にどん!ってでるのはわかりやすくていいかな。オブジェクトがどういうふうに表示されるかもわかりやすくていいと思う。
・Blend
コントロールの検索がしやすい
UIは他のどれとも似てないからExpressionのUIっていうイメージなので、1から覚えないといけないかんじ
コントロールの詳細情報がパネルの中の、さらにリストに隠れているのが見落としやすい
でも大体は直感的に使えるかなぁ
コントロール・コンポーネント
・Catalyst
Flex自身で扱えるコンポーネントっていうのはたくさんあるんだろうけど、Catalystが最初から用意してくれている数が非常に少ない。
SLでいうビヘイビアっていうのがあるかどうかはしらないけども、コンポーネントを右クリックして、動画の再生とかWebに飛ぶとかを設定できるのはらくちん。
ただ、Catalystだけでデザインできるほど、グラフィックツールとしては絶対に無理。.psdとか.aiと組み合わせて、初めて便利になるんだろうなぁ。
既存のコンポーネントのデザインがリッチじゃないし、カスタマイズがしにくい。
ラベルとかもダブルクリックじゃなくて、いちいちプロパティから触らないといけないのはめんどいなぁ
・Blend
使えるコントロールが多くて、Codeplexなんかにもtoolkitがあるので、コントロールが増やせるのがいいかも。
パスもかけるので、Blendだけで1からデザインできるし、デザイナーにpsdを書いてもらって、右クリックでそれをボタンに扱うとか出来るのは、いちいちデザインをXAMLに起こす必要がないから便利。
開発環境として
・Catalyst
やっぱりベータ版というだけあって、まだまだだと思う。
でもこういうRIAなものを作るにあたって、全部MXMLで書かないといけないのは嫌だし、HTMLみたいにデザイナがデザインしたものを、わざわざコードで表現しないといけないのは面倒なので、いい傾向じゃないかなぁ。
欲をいうと、PSとかでデザインして、あとよろしくだったものがCatalystでUI/UXを決めちゃって、開発者はイベントだけ書けばいいっていうのが理想なんだろうな。同じAdobe製品なので、デザイナに使ってもらえるなら、すごく効率がいいフローになるとおもう。
ただ、あたしみたいなあんまりコード書けないけど、アプリケーションを作る人に取っては不親切かなぁ。もっとイベントを用意してくれてもいいし、ちょっとなんかしようとするとAS書かないといけないイメージ。
あと、Catalystで直接MXMLをいじれるのだけれどもASは触れないみたい。直接埋めたら動くのだろうけども。
ついでにプロジェクト単位じゃないから、Catalystだけで閉じられるようにはできてないのかも。
・Blend
いろいろ出来るし、製品として出てるだけあってやっぱり便利。でも慣れが必要
Blendはデベロッパーがデザインするのに向いてるっていうイメージ。
MS製品でコードも直接いじれるのをみると、デザイナーのツールじゃないのは否めないかも。
ただpsdとかaiは読めるので苦にはならないのかもだけど、デザインの変更とかがあったときに、またpsdを読み直すとxamlが変わってしまうので、もうちょっとデザイナーに歩み寄ったほうがいいのかも。
でもデザイナーってadobe製品が大好きなのよねぇww
プロジェクトをまるまる管理できるのはやっぱり嬉しいかな。
VS使わなくても、Blendだけで閉塞出来そうなのはいいことなのかも。
総評
・Catalyst
まだまだ発展途上。でもFlash Builderを含め、Adobe製品との連携があって初めて真価を発揮できるツールだと思う。
デザイナーてきにはその方が嬉しいのかも。
デベロッパーが使うツールではないかなぁ。
できたMXMLにあわせて、Flash Builderでコードを書くイメージ
でもAS3を勉強する気がしないあたしにとってはいいツール。
これからに期待。
・Blend
Catalystがデザイナー向けに対して、やっぱりデベロッパー向けってイメージ。
VSでXAMLをガリガリ書くひとにとっては必要ないのかもしれないけども、Catalystと違って、デザイナーが触ってるイメージが出来ないかなぁ。
Catalystはデザイナーにすごく近いんだろうけども、Blendはあたしみたいなデザインしたいデベロッパー向けなイメージ。
でもBlend1つでアプリケーションを作れるのはいいと思う。
あとはVSとBlendでプロジェクトを共有できるのもいいんじゃないかな。
まぁ、まだまだCatalystは発展途上。
Blendの方がやっぱり充実してる気がする。
どっちにしても、どこまでデザイナーに受け入れられるかって感じかな。